
「世田谷の家を売却することになったが、早く高く売るための秘策とかないのかな?」
東京都内有数の住宅供給地域として知られている世田谷区。住みたい街ランキングでも常時上位ランクインをしている人気の区ですから、世田谷の家を購入したいと考えている人はとても多い状況です。
とはいえ、楽観的に考えてさらに高く売る施策を行わずに売り出してしまったら、もっと高く売れたかもしれないチャンスを逃してしまうかもしれません。人気エリアの物件だからこそ、できる限り高く売りたいですよね。
そこでこの記事では、世田谷区の不動産を早く高く売るための3つのステップを中心に、世田谷区の知っておきたい不動産情報から売却時に注意するポイントまでご紹介します。
これを読んでおけば、確実に高く売る方法がわかるので、後で「もっと高く売れたのに!」といった後悔をすることもなくなります。
ひとつひとつのステップを確実にこなしていき、スムーズに高額売却を成功させましょう。
目次
1. 世田谷の家を売却する前に知っておきたいこと
世田谷の家を売却する前に、世田谷の不動産の特徴や人気度、また売るタイミングについても知っておきましょう。
1-1. 世田谷区の不動産の特徴や人気度
世田谷区は住みたい街ランキングの常連で、高齢者から若年層まで幅広い世代の支持を集めているエリアです。特に、成城や二子玉川、三軒茶屋、下北沢などは知名度も高く近年はブランド化していて、人気が衰えることはありません。
人気エリアのため、世田谷区の不動産売却価格は高騰を続けています。世田谷区の地価が上昇するに伴い、中古物件の値段も上昇しています。世田谷区だけでなく首都圏全体の中古物件の売却価格は上昇を続けおり、今後も高く売れることが予想されます。
1-2. 世田谷区の不動産の売り時について
世田谷区の不動産を売るタイミングは、今が絶好のタイミングと言えます。なぜなら、今後2020年開催の「東京オリンピック」と「2022年問題」が控えており、この2つの影響によって、もしかすると不動産売却の状況にも変化があるかもしれないと言われているからです。
まず東京オリンピックの影響ですが、こちらは、オリンピック招致が決定した2013年から新築物件の販売価格の高騰の影響で中古市場も高騰を続けていました。この傾向は東京オリンピック開催年の2020年まで続くと言われていますが、オリンピック後の相場の動きは不透明な状況になっています。
一方で世田谷区の不動産売却に直接影響が出そうなのが2022年問題です。東京23区など大都市圏の農地・緑地において、固定資産税の減免など税優遇を受けられるのが「生産緑地制度」です。この生産緑地制度が2022年に期限を迎えることで、多くの生産緑地が宅地化されるだろうと言われています。
世田谷区は23区内でも生産緑地の多い区であり、緑地が宅地化されることで住宅の過剰供給が起こり、地価が下がるかもしれないと予想が出ています。
これらの予想は必ずしも当たるとは言えませんが、数年以内に世田谷の家を売却したいと考えている状況であれば、タイミングを逃さずできるだけ早めに動き出すことをお勧めします。
2. 世田谷区の家を早く高く売却する3ステップ
世田谷区の不動産売却を確実に成功させるために、この3つのステップを必ず行うようにしましょう。なぜなら、この3つのステップを行うことによって、高く売れる可能性が非常に高くなるからです。
2-1. 【ステップ1】世田谷区の不動産価格相場を知る
まずはじめに世田谷区の不動産物件の価格相場を確認しておきましょう。相場価格を確認しておくことで、おおよその売り出し価格を想定できるからです。加えて、次のステップで行う査定で、不動産会社から出された査定額が適切な価格かどうかをチェックする際の基準値として使うこともできるからです。
必ず売却行動に入る前に相場価格を確認しておきましょう。
下に掲載しているのは、2019年2月現在、「中古住宅HOME4U」に掲載されている売り出し中の世田谷区の不動産の平均価格です。
中古マンション・中古一戸建ての価格相場
単位:万円 |
1LDK〜2DK |
2LDK〜3DK |
3LDK〜4DK |
中古マンション |
3,271 |
4,497 |
5,810 |
中古一戸建て |
7,722 |
7,867 |
7,665 |
参考:「中古住宅HOME4U」
中古マンション・中古戸建ては、シングル需要が多い1LDK〜2DK、カップル向けの2LDK〜3DK、ファミリー層向けの3LDK~4DKの平均相場です。不動産相場は坪単価や建物の築年数によっても大きく変わるので、ここでは、あくまでも地域の相場感を掴んでいただきたいと思います。
ちなみに、「中古住宅HOME4U」に掲載されている東京23区の中古一戸建ての同じ間取りの平均は、1LDK〜2DK 4943万円・2LDK〜3DK 5265万円・3LDK〜4DK 5525万円(2019年2月27日時点)です。
都内でも世田谷区の物件が圧倒的に高額で取引されていることがわかります。
あなたの所有物件がどれくらいの価格で売れそうか、もっとくわしい実際の取引価格が知りたい場合はこちらの2つのサイトを利用してみてください。
【レインズマーケットインフォメーション】
①トップ画面から、マンションか戸建てのどちらかを選択し、都道府県と地域(どちらも必須)を選んで選択します。
②次に出てきた画面で、条件を絞り込みます。
【土地情報システム】
左側の囲み部分 上から
①取引時期を選ぶ
②種類を選ぶ
③地域を選ぶ
①〜③を決定し、「この条件で検索」をクリックすると、過去の取引情報の詳細が一覧で表示されます。
参考:土地情報システム
不動産相場を自分で調べたい人におすすめ
2-2. 【ステップ2】一括査定サイトを使って査定する
相場感を掴んだら、次に一括査定サイトを使って査定を行います。一括査定サイトを使うことによって時間や労力の短縮ができるからです。
不動産売却をする際に、必ず行なって欲しいことが複数の不動産会社に査定依頼をすることです。なぜなら、1社だけの査定額では適切な額なのか検討する材料がないからです。複数の不動産会社に査定依頼をして、複数の査定額を見比べることによって、だいたいの売却価格が予想でき、売り出し価格も決めることができます。
といっても、複数の不動産会社に査定を依頼するのは、かなり面倒な作業になります。忙しい仕事の合間に自力でやろうとすると時間も手間もかかり、非常に大変です。
そこで不動産一括査定サイトを利用すれば、入力に使う時間はたったの数分という手軽さで、複数の不動産会社に一括で査定依頼をすることができるのです。もちろん無料で利用できます。
一括査定サイトには、それぞれ特色がありどのサイトを選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、信頼できる一括査定サイトを見極める3つのチェックポイントをご紹介します。
[3つのチェックポイントで、信頼できる一括サイトを見極める!]
☑️運営母体がしっかりしている
「一括査定サイトの運営母体が、どういう会社なのか」というのは、一括査定サイトの信頼性を見極める一つの指標となります。やはり、一定の基盤のある会社の方が、より安心感があり、サービス内容においても充実度が高い傾向にあることは間違いありません。
☑️利用者のことを考えたサイト運営をしている
営利ばかりを重視するのではなく、“利用者のことも考えたサイト運営をしているか”というのは、一括査定サイトの信頼性を見極めるうえで非常に重要なポイントです。具体的には、「サイトに登録する不動産会社をしっかり審査しているか」「不動産会社とのやり取りでトラブル等が発生した場合に、利用者が相談できる窓口を設けているか」は、必ずチェックしておきたいところ。上記2つのポイントをチェックするだけでも、利用者のことを考えているか、そうでないかが見えてくるはずです。
☑️不動産の査定実績が豊富にある
実績は、それだけ多くの利用者に選ばれてきたという証でもあります。とすると、査定実績が豊富にある一括査定サイトの方が、より信頼できる可能性が高いというのは間違いないでしょう。
査定実績の確認方法ですが、多くの一括査定サイトがサイト内で謳っているので、それらをチェックするだけでも、実績の豊富さはおおよそ比較・検討できるはずです。もしくは、インターネットの検索窓に「不動産 一括査定サイト 実績」といったキーワードを入れて検索をすると、一括査定サイトの実績を比較しているサイトも簡単に見つかります。
[番外編]全国対応している
「信頼できるかどうか」とは別の観点ではありますが、一括査定サイトのなかには、対応エリアが狭いものもあります。「必要事項を入力したのに、対応不可だった…」とならないよう、一括査定サイトを利用する前に対応エリアは必ず確認しましょう。
HOME4Uは【3つのチェックポイント+番外編】はすべてクリアするなど、非常に信頼性の高い一括査定サイトと言えます。
☑️運営母体がしっかりしている
⇒NTTデータグループのNTTデータ・スマートソーシングが運営!
☑️利用者のことを考えたサイト運営をしている
⇒サイトに登録しているのは、厳しい審査をクリアした信頼できる不動産会社だけ!
⇒利用者がなにか困ったときに相談できる「何でも相談窓口」を設置!
☑️不動産の査定実績が豊富にある
⇒売却査定数 累積45万件(2021年6月時点)
☑️[番外編]全国対応している
⇒HOME4Uは全国対応のため、ほとんどの物件で対応が可能!
ちなみに、HOME4Uのサービス内容は・・・住所や間取り、築年数などの情報を入力すると、厳しい審査をクリアした信頼できる全国約1,800社(業界最大級)の不動産会社の中から、お持ちの物件の売却を得意としている不動産会社をHOME4Uのシステムが自動的にピックアップします。ピックアップした不動産会社に対して、最大6社にまとめて査定を依頼できます。
2-3. 【ステップ3】仲介を依頼する不動産会社を決める
相場感を掴み、査定額も出揃ったところで、仲介を依頼する不動産会社を決めます。ここで、不動産会社を決める際に気をつけたいポイントを紹介します。
①査定額の根拠を確認し、高い査定額だからといって安易に選ばない
複数の不動産会社に査定依頼をすると、各社が出してきた査定額は、数万円から多い場合は数百万円の違いが出るのが普通です。査定額が高額だとうれしいもので、一番高い査定額を出してきた不動産会社と契約を結んでしまいたくなりますが、一度冷静になって、各社に「査定額の根拠」を聞くようにしてください。
査定額の根拠さえしっかり説明してもらえるのであれば問題はありませんが、査定額の根拠があいまいだったり、不明確な場合は、仲介依頼をするのは見送ったほうがいいでしょう。
査定額の根拠を聞いたときに、しっかりと具体的に根拠の説明をしてくれた不動産会社に依頼をするようにしてください。
②類似物件の過去の売却実績を確認する
不動産会社を決める際に、あなたが売りたい物件が得意かどうか必ず過去の実績を確認するようにしましょう。あなたが売りたい物件が不得意な不動産会社に売却を依頼してしまうと、早期の高額売却が難しくなってしまうからです。
不動産会社の規模にも大中小あるように、得意・不得意分野があります。不動産売却をしたい人を見つけるのは得意でも、購入希望者を見つけてくるのが不得意な会社もあります。賃貸や土地売買専門の会社もあります。家の売却でいえば、マンションが得意な会社と戸建てが得意な会社があります。
不動産会社の過去の売却実績を必ず確認して、類似物件の売却実績が豊富な会社に仲介依頼をするようにしましょう。
③どんな販売活動を行うのか確認をする
どのような手法で販売活動を行うのかもしっかり確認するようにしましょう。できるだけたくさんの人の目に売却情報が行き届くようにすることで早期に高額売却が可能となるからです。
広告・宣伝の量や内容によって物件の売れ行きは左右されると言っても過言ではありません。不動産情報もインターネットが主流ですから、ネットを積極活用し宣伝に力を入れている会社を選びましょう。買主の目に留まりやすい広告量が多い大手サイトに掲載されているかどうかもチェックポイントです。
物件をできるだけ魅力的に見せてくれるような宣伝の工夫をしてくれる会社であれば、さらに安心です。合わせて、ネット以外の宣伝活動はどんな手法で行うのかも確認しましょう。売却活動の種類が多ければ多いほど、購入希望者が物件を発見しやすくなり、早く売却できる可能性が高まります。
④信頼できる営業担当者か、しっかりチェックする
営業担当者の質もチェックしておきましょう。実際に契約を結んだら、その営業担当者とは頻繁にやり取りを行う間柄になるからです。
言いたいことが言いにくい雰囲気だったり、信頼できそうもない、感じのよくない営業担当者と数ヶ月間はやり取りをすることになってしまったらストレスです。親身になってくれるか、説明は丁寧にしてくれる人か、などをしっかりチェックして最終的に契約する会社を決めるようにしましょう。
信頼できる仲介業者を選びたい人におすすめ
3. 世田谷区の家を高く売りたいなら、おさえておきたいポイント
世田谷は物件数の非常に多い場所であり、かつ人気エリアでもありますが、だからこそおさえておきたいポイントがあります。
ほんの小さな差で、売却額が変わってしまうこともあります。この二つのポイントも見逃すことなく実行するようにしてください。
3-1. 価格設定は不動産会社と話し合って慎重に決める
世田谷の家は高く売りやすい状況ではありますが、売り出し価格は不動産会社と話し合って慎重に決めるようにしましょう。なぜなら、相場価格を無視したような売り出し価格にしてしまうと、売れ残ってしまったり、最終的に値引きをしないと売れなくなってしまうからです。
世田谷は物件数も多いので、近隣で似たような物件が同時期に売り出されてしまうと、競合してしまうこともあり得ます。だからと言って、早々に値を下げてしまうのはもったいないことです。
こういったケースにも対処してもらえるよう、世田谷の物件の売却に慣れた不動産会社を選び、売り出し価格設定はよく話し合ったうえで決めることが大切です。
3-2. 3つの「媒介契約」から物件に適したものを選ぶ
不動産会社に売却の仲介を依頼する際、「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」3つの契約方法があります。以下の表にまとめましたのでご覧ください。あなたの物件の特性をよく見極めたうえで、適切な媒介契約を結ぶようにしましょう。
◎一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の違い
一般媒介 |
|
2社以上の不動産会社と契約できるか |
◯できる |
自分で買主を探して直接取引できるか |
◯できる |
不動産会社から受ける活動報告の頻度 |
法令上の定め無し |
不動産会社のレインズへの登録義務 |
法令上の定めなし |
契約期間 |
法令上の定めはないが、行政指導では3ヶ月以内 |
専任媒介 |
|
2社以上の不動産会社と契約できるか |
×できない |
自分で買主を探して直接取引できるか |
◯できる |
不動産会社から受ける活動報告の頻度 |
2週間に1回以上 |
不動産会社のレインズへの登録義務 |
媒介契約から7日以内 |
契約期間 |
3ヶ月以内 |
専属専任媒介 |
|
2社以上の不動産会社と契約できるか |
×できない |
自分で買主を探して直接取引できるか |
×できない |
不動産会社から受ける活動報告の頻度 |
1週間に1回以上 |
不動産会社のレインズへの登録義務 |
媒介契約から5日以内 |
契約期間 |
3ヶ月以内 |
※「レインズ」とは……国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータネットワークシステムです。全国の不動産会社が加盟し、不動産会社はレインズを使って売却物件を探しています。レインズに物件が登録されると、全国の不動産会社から購入希望者を募ることができます。
オススメは「専任媒介」もしくは「専属専任媒介」です。 オススメする理由は2つあります。
①複数の不動産会社と契約を結ぶことのできる「一般媒介」と違い、1社専任なので熱心に売却活動をしてもらえるから
②万が一売れなかった時の「買取保証」など、メリット豊富な特典サービスが付いていることが多いから
物件の所在地が非常に人気の高いエリアであれば、「一般媒介」を選んで複数の不動産会社に販売活動をしてもらってもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
住みたい街として高い人気を誇り、家の購入希望者が非常に多い世田谷であっても、気を抜かず行動することで、さらに高く売ることが可能になります。
最後に確実に高額売却を成功させるための3つのステップを再度確認しておきましょう。
ステップ1/世田谷区の不動産価格相場を知る
ステップ2/一括査定サイトを利用して査定する
ステップ3/仲介を依頼する不動産会社を決める
特に、ステップ2の一括査定サイトの利用は、スピーディーな高額売却には欠かせないステップです。無料で利用できますので、一括査定サイト「HOME4U」をぜひご利用ください。