
「家の防災について準備をしておきたいけど、何をどう対策・準備していいか分からない」
家の防災対策を考えるとき、やるべき備えや準備するべき防災グッズ・生活必需品は実に多くあります。
これが一覧でわかり、すぐに準備できるのが望ましいですよね。
そこで、今回は、
・災害時にやっておくべき5つの備え
・準備すべき防災グッズ16選
・できれば用意したい生活必需品・貴重品
・災害時の行動指針
を詳しくお伝えします。
すぐに防災の備えを始めやすいようにチェックリストもご用意しました。
災害は突然やってきます。かけがえのない家族、そして家や財産を守るため、すぐに防災の準備を進めましょう。
目次
1、やっておくべき災害時の備え5選
ご自宅の防災は特に重要となります。小さなお子様を持つご家庭や、日頃家の中にいることが多い主婦の方などは、家の中が被災地となる可能性が高いからです。
現に、東日本大震災後のアンケート調査によると、地震が起こった際、どこにいましたか?という問いに対して、『自宅』と答えた方が最も多い(42%)結果となっています。(参照:株式会社マーシュ|地震・災害に関するアンケート調査)
まずは家の中の対策をしっかりと行うことが、家族と財産を守る第一ステップとなります。
1−1 『家具は固定』して倒れないように
災害の代表格である地震。地震対策として、家具は倒れないよう、動かないようしっかりと固定することは非常に大切となります。阪神・淡路大震災での死亡原因の77%が家屋の倒壊や家具等の転倒による圧迫死でした。
引用:国土交通省近畿地方整備局
家具の転倒・落下・移動の対策として有効なのはネジ止めです。壁と家具をL型金具でネジ止めしましょう。
それができない賃貸物件などの場合は突っ張り棒やストッパーを組み合わせて動かないようにしましょう。
やろうと思って先延ばしにしてしまっている方は、ぜひこの機会に家具の固定に取り組んでみてください。
1−2 『非常用持ち出し袋』を人数分準備
災害の避難時のために、非常用持ち出し袋を人数分準備しておきましょう。バッグの中には各一人分ずつの命を守る最低限の道具を厳選して入れておきます。(※詳しい中身については2章と3章でご紹介します)
重要なポイントは3つです。
1、袋は走って逃げられる重さに
2、すぐに持って出られる場所(玄関、廊下など)に保管
3、中身の道具はそれぞれに分散
重すぎる袋は素早い動きがとれなくなりますし、体力を消耗させます。また、緊急時に持ち出すものであるため、すぐに持って出られる場所に保管しておくことが重要です。そして、万が一はぐれてしまったり、人数分持ち出せなかった場合には、分散させることで持っていないというリスクを下げることができます。
非常用持ち出し袋は必要最低限の道具を入れ、人数分用意し、すぐに持ち出せる場所に保管しておきましょう。
1−3 『食料・水』を3日分備蓄
備蓄する食料や水は、3日分を目安に揃えておきましょう。なぜ『3日分』かというと、災害が発生して3日間(72時間)は生存者の救助が最優先されます。つまり、3日間は自分たちの力で生命の安全を確保しなくてはならないのです。
(参照:東京都防災ホームページ)
基本的に、大人一人1日分は、『水3リットルと主食・おかずそれぞれ3食分』と覚えておきましょう。そこに、間食としてのアメやクッキーをいくつか入れておくと空腹や疲れをまぎらわすことができるでしょう。
■3日分の食料・水の具体例(大人一人分)
飲料水 | 水 | 9リットル |
主食 | レトルトごはん | 9食分 |
おかず | 惣菜缶詰、レトルトのおかず等 | 9食分 |
間食 | あめ、クッキー、チョコレート等 | 適量 |
小さいお子様がいる場合は、粉ミルクや離乳食を、いつもと同じ分量を3〜5日分用意しておきましょう。大人よりも体力やストレス耐性が少ない分、食事を制限してしまうのは好ましくありません。また、万が一のため、3日分以上用意しておくと安心かと思います。
3日間の食料や水は自分たちで用意し、生命の安全を確保しましょう。
1−4 『安否確認方法』を家族と共有
家族との安否確認方法を共有し、部屋の常に目に入る箇所に掲示しておきましょう。こうすることで、万が一の際に焦らず家族の安全を確認することができます。また、常に防災の意識を高く保つ効果もあります。一人暮らしの方などは、ご実家の家族などとも安否確認の方法を共有しておくことをお勧めいたします。
■安否確認方法の具体例
・NTT災害用伝言ダイヤルを使う ⇒ 使い方はコチラ
・「災害用伝言板」を使う ⇒ 使い方はこちら
・LINEやFacebook等を使って連絡
・遠方の親戚や知人に、公衆電話やSNSを通じて安全確認を伝え合う
・家族だけが知っている場所にメモを残す
・落ち合う場所を決めておく
手段は複数用意しておくことも重要です。様々な方法を使って、間違いなく安全確認ができるようにしましょう。
1−5 『近隣の災害情報』の共有
近隣の「避難場所」と「ハザードマップ」を把握しておきましょう。こちらも、部屋の目に入る場所に掲示しておき、常に意識しておきましょう。
■避難場所
災害時、避難場所があなたと家族の生活空間となる可能性があります、すぐに移動できるよう、場所はすぐにでも確認しておきましょう。
避難場所は以下のページから簡単に調べることができます。
– 避難場所マップ –
■ハザードマップ
お住まいの地域特有の災害があるかと思います。今住んでいる場所ではどんな災害が想定されるか確認しておきましょう。
以下のページからハザードマップを確認できます。
– 国土交通省ハザードマップポータルサイト –
災害が発生してから調べたのでは遅い可能性があります。家族全員が把握し、焦らず速やかに行動できるよう、常日頃から意識しておきましょう。
2、 最低限準備しておきたい防災グッズ16選
災害時にすぐに持ち出す必要のある非常用持ち出し袋。ここを万全な状態に準備しておくことで、避難時の安全、避難後の生活の質を上げることにつながります。
災害時に最低限準備しておく防災グッズを以下の3つに分類し、まとめました。
1、 安全に行動するための道具6選
2、 情報収集の道具3選
3、 生命を守る道具7選
※印刷して使えるチェックシートのダウンロードはこちら
No |
分類 |
持ち物 |
チェック |
1 |
安全に行動するための道具 |
ヘルメット |
□ |
2 |
安全靴 |
□ |
|
3 |
懐中電灯 |
□ |
|
4 |
レインコート |
□ |
|
5 |
軍手、手袋 |
□ |
|
6 |
ホイッスル |
□ |
|
7 |
情報収集の道具 |
スマートフォン |
□ |
8 |
モバイルバッテリー |
□ |
|
9 |
携帯ラジオ |
□ |
|
10 |
生命を守る道具 |
3日分の水、食料 |
□ |
11 |
応急手当セット |
□ |
|
12 |
ビニール袋 |
□ |
|
13 |
食品用ラップ |
□ |
|
14 |
マスク |
□ |
|
15 |
使い捨てカイロ |
□ |
|
16 |
常備薬 |
□ |
荷物が多すぎてしまって持ち運びに不便だと緊急時に適しません。生命と財産を守る最低限度の荷物を準備しておくことが、防災において重要となります。

現在何も準備が無いという方は、上記1〜3がパックになった商品も販売されています。急ぎ準備したいという方は、こういった防災パックを準備するのも便利です。あとはこれに加えて3章でご説明する「最低限の生活必需品」と「可能であれば持ち出したい貴重品」を入れて非常用持ち出し袋を完成させましょう。
2−1 安全に行動するための道具6選
災害発生時は危険な道を歩いたり、雨や風などの厳しい環境が予想されます。これらへの対策を行い、安全に行動できるようにしましょう。
■ヘルメット(防災頭巾)

軽量かつ国家検定合格項目をクリアしているものをお勧めします。
落下物や飛来物から頭部を守ります。特に、災害発生直後に外に出る場合は、安全を確保するため必ず被って行動しましょう。お子様など、ヘルメットが適さない方は防災頭巾を被り、対策しましょう。
■安全靴(スニーカーや運動靴)

選ぶ基準としては『※踏み抜き』の対策を行っているような靴が適しています。避難時は、悪路、ガレキの上、時には川べりなど水の中を歩くこともあります。鋭利な突起物や釘などがあってもケガをしないような靴を履く必要があります。
また、軽さも重要です。軽さは歩行スピード、体力の消耗に関係してきます。速やかに避難、遠くまで歩くことを想定しておきましょう。
購入の際は実際に履いてみて、靴底の強度と軽さ、動きやすさを確認してみてください。
※踏み抜き:ガレキや釘を踏んで足の裏をケガすること

また、踏み抜き対策のインソールも販売されています。履き慣れたスニーカー等にこちらを入れることで対策にもなります。
■懐中電灯

選ぶポイントは、「耐久性」と「明るさ」です。災害時に落としたりぶつけたりして壊れてしまっては意味がありません。また、強い明るさはSOSを遠くに送ることができます。
■レインコート

上下セットになったものをお勧めします。出来る限り体を濡らさないことが重要です。雨で体が濡れると体が冷え、体力を消耗してしまうためです。また、雨を通さないということは、熱も通りにくいので、寒さを防ぐ効果もあります。
避難時には両手を使える状態で行動する必要があるため、傘の使用は好ましくありません。ぜひレインコートを上下セットで用意してみてください。
■軍手、手袋

滑り止めがついたものを選びましょう。障害物を取り除く際に使用します。また、歩く際は、出来る限り近くのものに捕まりながら、焦らず転倒しないように注意ください。
■ホイッスル

選ぶ際は、大きな音が出るものにしましょう。閉じ込められた際など、救助隊などに見つけてもらえるよう遠くまで音が響くものが適しています。また災害時には、首にぶら下げる等、すぐに使えるようにして行動することも重要となります。
2−2 情報収集の道具3選
■スマートフォン
災害時、必ず持ち出したいのがスマートフォンです。情報収集のみならず、安否確認の手段、財布(デジタルマネー)、時には懐中電灯として、きっとあなたの心強い味方になってくれることでしょう。電話は通じなくても、インターネットに接続できれば、SNSから安否確認の連絡やメッセージを残すことができます。
■モバイルバッテリー

スマートフォンの充電用に用意しておくと安心です。10000mAであれば、最新のスマートフォンを2〜4回程充電できます(参照:上記製品情報)。この容量のモバイルバッテリーを使えば、3日間程は使用できるかもしれません。
前述した通り、3日間は自分で身を守らなければいけません。モバイルバッテリーを使って3日間はスマートフォンを使えるよう準備しておきましょう。
■携帯ラジオ

スマートフォンが使えない状態では、ラジオが情報収集の道具としてとても重宝します。近隣の被害状況、政府等の今後の対応、これからの天気などを収集しましょう。これらはあなたの身を守る重要な情報になってきます。
※携帯ラジオは電池式が一般的なので、購入後は必ず電池を入れておき、予備の乾電池も用意しておくことをお勧めします。常に最新の情報を手に入れられるよう準備が重要です。
2−3 生命を守る道具7選
■3日分の水、食料

※画像は3日間の食料のみ。水は含まれていません。
前述しましたが、3日分の水と食料は必ず用意しておきましょう。救助が来るまでの3日分の食料や水は備蓄しておきましょう。
3日分のセットというものが販売されていますので、自分で保存食を集めるのがなかなか難しい方は、人数分のものを購入してしまうのが早いかもしれません。
■応急手当セット

※こちらの商品には上述した「ホイッスル」と「手回し懐中電灯」がセットになっています。
持ち運びができるような応急手当セットは用意しておきましょう。災害時の突然のケガや病気は想定しておく必要があります。
このようなセットでなくても、自分でセットを作って用意しておきましょう。その際、絆創膏、包帯、アルコール消毒、ハサミ、ピンセット、綿棒はあった方が良いでしょう。簡単な切り傷、すり傷、はこれらで応急処置し、ひどいようであればできるだけ早く病院等で対処してもらうようにしてください。
■ビニール袋
ビニール袋は、「レジ袋」と「大きなゴミ袋」「新品の小さなビニール袋」の3種類を用意しておくと便利です。以下、各ビニール袋の用途です。
<レジ袋>
・水の運搬
・応急処置時の手袋(感染症防止)として
・簡易トイレとして(新聞紙を中に入れて使用)
・簡易おむつとして(切り開いて真ん中に布を敷いて使用します。)
<大きなゴミ袋>
・水の運搬(ダンボールなどと併用すればバケツ代わりに)
・レインコートとして
<新品の小さなビニール袋>
・調理時のボウルとして
・食器として
■食品用ラップ
食品用のラップは災害時に様々な用途で使用できる便利なアイテムのうちの一つです。
<用途>
・食事の際のお皿代わりに
・ケガをした時の応急処置(包帯代わり)に
・より合わせてロープや紐に
・防寒具として体に巻く
※応急処置用に使用する際はあくまでも緊急時の応急処置用です。できるだけ早く病院などに行き適切な処置をしてもらいましょう。
■マスク
マスクは災害時、とりわけ避難所においての感染症予防に役立ちます。避難所は密閉された空間に多くの方が一緒に生活するため、感染症が蔓延する可能性があります。例えば、インフルエンザやノロウイルスなどの、感染する病気には特に注意が必要です。
咳やくしゃみといった症状がある方は、周りへの感染を防止するためにもマスクは必ず着用しましょう。また、健康な方でも自身が感染しないためにも、避難所ではマスクを着用しましょう。(参考:防災衛生会議)
■使い捨てカイロ
防寒対策用に使い捨てカイロは用意しておきましょう。また、夏だとしても、雨や水に濡れ体調が悪くなるときがあるかもしれません。そんなときは、カイロをおなかや背中のあたりに貼ると気分が楽になる可能性があります。
■常備薬
常用している薬は災害時用にも準備しておきましょう。飲み慣れない薬を飲むことで、逆に気分が悪くなる可能性もあります。また、家族の持病やいつも飲んでいる薬も把握しておき、家族の健康を守りましょう。
3、できれば準備しておきたい生活必需品&貴重品7選
こちらはできれば準備したおきたい持ち物になります。可能な限り事前に準備しておきましょう。
No |
分類 |
持ち物 |
チェック |
1 |
最低限の生活必需品 |
替えの下着類 |
□ |
2 |
携帯トイレ |
□ |
|
3 |
可能であれば持ち出したい貴重品 |
現金、貴重品 |
□ |
4 |
通帳、カード類 |
□ |
|
5 |
免許証、健康保険証、パスポート等、身分証明書のコピー |
□ |
|
6 |
印鑑 |
□ |
|
7 |
思い出の品 |
□ |
3−1 最低限の生活必需品2選
■替えの下着類
上記よりも優先度は低いですが、救助が来る目安の3日分はあると安心かもしれません。また、子供や介護の必要な高齢者がご家族にいる場合はおむつ、女性の家族がいる場合は生理用ナプキンも同様に必要となります。最低限分を用意し、荷物を圧迫しないようにしましょう。
■携帯トイレ

こちらも必須ではありませんが、あるととても便利なものになります。災害時は断水も多く発生することが予想されます。水が無いとトイレも流せず、衛生面と精神面で非常に大きな問題になります。
トイレの平均的な使用回数は1日約5回(参考:避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン )
こちらを目安に、携帯トイレも3日分用意することをお勧めします。
3−2 可能であれば持ち出したい貴重品5選
お金や通帳、身分証明書などは、復旧や復興に必要なものになります。可能な限り持ち出せるよう、日頃の準備を進めておきましょう。※災害発生の瞬間は生命と安全を第一優先に行動しましょう。命あってのお金や思い出です。
<災害時に持ち出したい貴重品>
■現金、貴重品
■通帳、カード類
■免許証、健康保険証、パスポート等、身分証明書のコピー
■印鑑
■思い出の品
2章と3章の持ち物をチェックリストにしました。ぜひ印刷してご活用ください 災害時の持ち物 チェックリスト.pdf |
4、災害別!安全を確保する行動指針
災害発生時、焦らず冷静な行動を行うことが、安全を確保する重要なポイントです。これを行うためには、日頃の意識と訓練が大切です。
ここでは、「地震」と「台風(集中豪雨)」に焦点を当て、家にいる時に災害が発生した際の、安全を確保するステップを紹介していきます。
4−1 地震発生時の3ステップ
地震発生後は、焦らずに自分と家族の安全と、家の状況を確認することが重要になります。焦って家を飛び出してしまうと、余震の影響を受けたり、火災が発生する原因に気づかない可能性も出てきてしまいます。
ステップ1
地震発生後、すぐに頑丈なテーブルや机の下に逃げ込み、落下物から身を守りましょう。強い揺れは数十秒〜1分程度でおさまることがほとんどです。まずはこの揺れがおさまるまでじっとしていましょう。
ステップ2
揺れが収まってきたらまずは冷静になって現状確認を行いましょう。火災などの二次災害をなくし、安全に外に出る準備をするためです。
<確認と行動>
1、周りにケガをしている人がいないか確認しましょう。
2、火災が発生していないか確認。火が出ていたら外に出る前に必ず消火します。
3、電化製品をストップ(特に、コンロや暖房器具等の熱源は必ず確認しましょう)
4、ガスの元栓を閉める
5、避難経路の確認。ドアからなのか、ベランダ、庭からなのか判断します。また、その経路に割れたガラスなどが散乱していないか確認し、経路を決めます。
ステップ3
被害状況と火災の原因となるものを確認した後は、準備を進めて避難しましょう。ここでも重視すべきことは、焦らず冷静に行動することになります。持ち出す物は、先にお伝えしてある通り、以下の5点と覚えておいてください。
<避難時の持ち物5点>
・安全に行動するための道具
・情報収集の道具
・生命を守る道具
・最低限の生活必需品
・可能であれば持ち出したい貴重品
準備ができたら、先程決めた安全と思われる経路から避難を開始します。マンションの場合は非常階段を使用しましょう。エレベーターを使用すると閉じ込められてしまう可能性があります。
建物から出たら、最寄りの避難所などへ避難してください。
※最優先は自分と家族の命です。避難時の持ち物は1箇所にまとめ、逃げ出す際にすぐ持っていけるようにしておきましょう。
4−2 台風、集中豪雨時の5ステップ
台風や集中豪雨は、事前の対策が重要です。天気予報や警報などで事前に情報収集し、対策することで、被害を防ぐことができたり、軽減することが可能だからです。家の中、外、両方での対策を万全に行いましょう。
※台風による暴風雨、集中豪雨が外で発生(通過中)している場合、家の中で台風がおさまるまで待つが基本になります。外に出てしまうと、河川や用水路の増水に巻き込まれる可能性があります。ただし、土砂災害警戒情報が発表された場合は速やかに避難を行ってください。
<台風が来る前の準備>
ステップ1
ベランダなどの、排水溝の点検、掃除を行うことが重要です。排水溝がゴミや落ち葉などでつまると、雨が溢れ、浸水や雨漏りの原因につながります。台風が近づいてくる前に対策を行っておきましょう。
ステップ2
ベランダや窓の周りの安全確保を行ってください。具体的には植木鉢や物干し竿など、固くて重いものを室内に入れておきます。強い風に飛ばされ、窓ガラスにあたり、割れるケースがあります。窓の付近の固くて重いものは可能な限り片付けておきましょう。
また、窓ガラスに養生テープか布テープ(剥がしやすい)をバッテンに貼り、窓ガラスを補強しておくことも、窓ガラスが割れるのを防ぐのに有効です。併せて対策ください。
ステップ3
雨戸や窓はしっかり閉め、更に厳重にカギをかけ、雨や風の侵入を防ぎましょう。
ステップ4
飲料水と生活用水の確保(浴槽に水を張るなど)を行いましょう。断水も発生する可能性があるからです。
ステップ5
非常用持ち出し袋を改めて確認、準備しておきましょう。避難勧告が出たらすぐに避難できるようにしておくことが重要です。
<避難時の行動>
行政から避難準備情報が出された場合は、指示に従って速やかに避難を開始しましょう。その際、安全に行動するためのポイントがあります。
1、 可能な限り複数人で避難する
集団行動することで安心感が生まれ、冷静に力を併せて行動できるようになります。
2、 外の状況を確認し、避難するのか、家に留まるのかを判断する
避難せず家に留まると判断するポイントは、大きく2つです。
①道路が50cm以上の水深で浸水が発生している
② 外が暗い
このような状況の場合、避難するのは逆に危険となります。浸水被害を避けるためにも、2階など高いところで待機しておきましょう。
3、 準備を整え避難する
避難時は非常用持ち出し袋を持ち、雨具を身に着け、ヘルメットを被って軍手や手袋をつけて行動を開始するします。
風が強いことが想定されますので、傘はささず、周囲のものにつかまりながらゆっくり避難所までの移動を開始しましょう。
まとめ
防災で大切なことは、「事前準備」です。この事前準備には2つの意味があります。
・必要なものを準備する
・災害時の行動を準備する
災害は突然起こります。実際の災害時には、予期していなかったことがいくつも起こるかもしれません。しかしながら、事前に準備しておくことで焦らず安心して行動でき、生存の可能性が上がるかもしれません。
この記事がきっかけで、日頃の防災意識が高まり、万が一の際の助けになれば幸いです。
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